【最新版!】デジタルアートやゲームにも活用が進む「NFT」についてわかりやすく解説。
今回解説するのは、デジタルアートやゲームを中心に注目を集めている「NFT」についてです。
NFTは「代替不可トークン」と呼ばれており、デジタルデータでありながら「唯一無二」のモノが作れるとして人気を集めています。
他に同じものがないということは、デジタルデータに「資産的な価値」を付けられるとして、多くの人がNFTの動向に注目を集めています。
そんなNFTについて、今回はNFTを利用したサービスや今後期待される活用方法も踏まえて解説します。
NFTとは?
NFTは(Non Fungible Token)の略称で、非代替性トークンと言われています。
NFTはその名の通り、代わりが効かないトークンとされており、同じトークンが存在しません。
また、NFTトークンはコピーや改ざんが不可能であることがから、デジタル資産に関する証明書や鑑定書の役割を果たしています。
NFTと従来からの暗号資産の違いを説明すると、これまでの暗号資産は「FT」(Fungible Token)と呼ばれ、代替可能で同じ価値のものが存在していました。
例を挙げると、1BTCや1ETHなどは他の人が持っている1BTCや1ETHと同じ価値を持ち、他のものであっても代替が可能です。
この点、NFTの場合は替えが効かないという特性を利用し、デジタルアートやゲームのキャラクター、デジタル資産の証明書としてトークンが利用されます。
NFTの市場拡大
NFTを活用した代表的なサービスとして、デジタルアートの販売やNFTゲームが挙げられます。
また、既存の不動産などの既存の資産においてもNFTを活用した管理が見込まれているため、今後はそういった方面でもサービスの拡大が見込まれます。
これ以外にも、スポーツ業界や各種アーティスト・有名人の間では「ファントークン」の発行も進められています。
コロナ禍においては、無観客試合が多くなり収益が激減したスポーツ業界で、NFTを活用したファントークンが発行されてファンがそれを購入することで収益の確保が行われました。
ファントークンでは、ファンが対象のチームやアーティストのファントークンを購入し、収益に貢献すると同時に、ファンは限定特典などをを受け取れるといったNFTの活用が行われています。
NFTマーケットプレイスの登場
NFTを代表したサービスとして、「OpenSea」というNFTプラットフォームが存在します。
OpenSeaはニューヨークに拠点を持つ会社で、NFTアイテムおいては世界的に圧倒的な取引量を誇っており、資金調達にも積極的に力を入れているため今後さらに規模を拡大することが見込まれます。
NFTを取り扱うマーケットプレイスでは、個人でのNFTの発行や購入・売却が可能で、現時点(2021年8月)ではデジタルアーティストの作品を中心としたNFTの取り扱いが盛んです。
この他にも、NFTを利用した各ゲームのマーケットプレイスも市場規模を拡大させており、NFTを利用して作られたキャラクターやアイテムの売買も盛んに行われるようになりました。
今後のNFT市場について
拡大するNFT市場において、今後暫くは市場の大幅な拡大が見込まれます。
しかし、その中でNFTを取り扱う中での課題も徐々に顕在化しています。
NFTの取引については、NFTプラットフォームであるイーサリアムの手数料が高騰している問題や、今後法規制や税制についても課題となります。
こうした問題が解決され、NFTがより人々の近くで利用される機会が増えれば、更なるNFTの活用が期待されます。
今現在のNFT市場は、まだ参入障壁も高く、世界的に多くのユーザーが利用できている状況とは言えません。
とはいえ、NFTをサービスに活用しようとする有名企業や大手企業の市場参入は後をたちません。
こうした企業がNFTを使ったサービス提供を開始することで、徐々にNFTは一般社会の一部として溶け込むのではないでしょうか。