IOSTとは?セキュリティ・処理速度の面でDeFiでの活用が期待されている理由についても詳しく解説!
IOSTは、トランザクションを処理する性能が高いことや、セキュリティ面での安全性が高いことからDeFi(分散型金融)での活用が期待されています。
また、IOSTはスマートコントラクトの開発を世界的に利用者の多いプログラミング言語である「JavaScript」で開発を行うことができます。
こうした点から、今後はよりIOSTを活用したDeFiサービスが増えることがみこまれます。
詳しくは、以下を見ていきましょう。
IOSTとは?
IOSTは2019年2月に一般公開された、ブロックチェーンプラットフォームです。
その特徴として、次世代のコンセンサスアルゴリズムと言われている「Proof of Believability(PoB)」が使われています。
※コンセンサスアルゴリズムとは、ブロックチェーンがブロックを追加(データを追加)する際に利用するアルゴリズム(ルール・方法)のことを示します。
これにより、トランザクションの処理能力が非常に高く、1秒間に約2,000件ものトランザクションの処理が行えるといわれています。
※トランザクションは、取引内容を生成・記録する処理のことを言います。
処理できるトランザクション件数が多いということは、ネットワークに負荷がかかった場合であっても安定して稼働できることを意味します。
1秒あたりに処理できるトランザクション件数比較
BTC(ビットコイン) | 約5件 |
Ethereum(イーサリアム) | 約15件 |
XRP(リップル) | 約1,500件 |
IOST(アイオーエスティ) | 約2,000件 |
IOSTの特徴
IOSTの特徴は、高いトランザクション処理能力と、世界中で安全に利用可能でかつ簡単に開発が行えるという点です。
IOSTでは、dApps(分散型アプリケーション)の開発言語としてJavaScriptを利用します。
他のブロックチェーンプラットフォームのほとんどは、独自の開発言語を利用することが多いため、開発に人材獲得・学習コストが発生していました。
しかし、開発者の多いJavaScriptを開発言語とすることで、より簡単にdAppsの開発が行えるとされています。
また、時間当たりに処理できるトランザクション能力が高いことは、今後のDeFiにおいての開発に大きく影響を与えます。
他にも、セキュリティ面において安全性が高いこともIOSTの特徴です。
IOSTで導入している「Proof of Believability(PoB)」というコンセンサスアルゴリズムは、処理能力が高く、安全性が高いことが特徴です。
そのため、多くの利用者が安心してIOSTのネットワークを利用することができます。
DeFiでの活用について
IOSTは、その特徴からDeFi分野での活用が期待されています。
金融分野においてはプラットフォームの安定性と、セキュリティ面で安心できるかどうかということが非常に大切になってきます。
IOSTが持つ独自のコンセンサスアルゴリズムと、JavaScriptを用いたアプリケーション開発はネットワークの安定性・セキュリティ面・アプリケーションの保守運用面において非常に優れており、金融分野での利用に適しています。
また、IOSTはDiFi分野でブロックチェーンを用いたサービスを提供している「Bidao」、「Chainlink」との提携を行っています。
その他にも、DeFi分野への投資として「Noah Oracle Fund」というファンドの設立を行うなど、積極的にいDeFi分野への投資を行っています。
今後はIOSTに関連した、多くのプロジェクトが発足しDeFi分野の発展にIOSTが寄与していくのではないでしょうか。
IOSTでを保持してることで行われるエアドロップとは?
IOSTでは、過去に無料でトークンを受け取ることができる「エアドロップ」を行っています。
エアドロップは、トークンを配ることでそのトークンや開発元・発行元の知名度を高めたり、資金調達を円滑を行えるようにしたりするメリットがあります。
IOSTは2021年9月までのエアドロップで、ユーザーに対してIOST自体の配布と、Donnieトークン(DON)トークンというトークンの配布をエアドロップで行っています。
エアドロップが実施される際は、IOST自体の価格は上昇する傾向があり、エアドロップは特定の条件を満たしたIOSTホルダーがトークンをを受けることができます。
エアドロップでIOSTを受け取るのには、エアドロップ対象の取引所でIOSTを購入しておく必要があります。
また、エアドロップでトークンを受け取る際は、自動で口座に配布されるパターンと申請を行わないと配布されないパターンがあります。
エアドロップでのトークンの受け取り方法については、エアドロップが行われるごとに詳細を確認するようにしましょう。
今後もエアドロップに関するアナウンスをIOST側が行う可能性もありますので、IOSTに興味がある方は日頃からIOSTに関する情報を確認してみてください。
今後のIOSTの見通し。
IOSTの今後については、DeFi分野の拡大がIOSTの動きを後押しすることが見込まれます。
今現在、イーサリアムを基盤に開発されたDeFiアプリケーションの多くは、イーサリアムのガス代(手数料)の高騰により、安定かつ安価に金融取引が行えていない状態です。
こうした問題を解決する代替プラットフォームとして、DeFi分野でのIOSTの役割は強まるのではないでしょうか。
イーサリアムの他にも、様々なブロックチェーンプラットフォームがDeFiの分野で市場の拡大を図っています。
今後、各ブロックチェーンプラットフォームごとの市場争いは激しくなることが予見されますが、ネットワークの安全性・処理速度の観点からみて優位なポジションを獲得する可能性は大いにあるといえます。