「DAG」を活用した高性能スマートコントラクトプラットフォーム!Fantomについて詳しく解説!
今回はDAGを活用したFantomというスマートコントラクトプラットフォームについて解説します!
DAGはDirected Acyclic Graphの略称で、日本語では有向非巡回グラフと訳されます。
これまでのスマートコントラクトプラットフォームの多くはブロックチェーンを利用していましたが、Fantomの場合はDAGを利用して取引履歴を記録します。
DAGは、ブロックチェーンよりも拡張性に優れているなど、多くの点で技術的にブロックチェーンよりも優れているとの声が上がっています。
そのため、ブロックチェーンを利用するプラットフォームとは違った目線で多くの投資家から注目を集めています。
今回は、そんな特徴をもったFantomについて詳しく解説します!
Fantom(FTM)とは?
Fantomは、2018年に韓国で登場したエンタープライズアプリケーション用のDAGを利用したスマートコントラクトプラットフォームです。
スマートコントラクトプラットフォームとして有名なEthereumやSolana、Avalancheはブロックチェーンを利用していますが、Fantomの場合はDAGを利用して取引履歴の記録を行っているのが特徴です。
Fantomの他にも、DAGを活用したプラットフォームとして有名なプラットフォームとして「Hedera Hashgraph」があります。
Hedera HashgraphとFantomは異なるDAGのプロジェクトですが、両者ともにDAGを利用していることや投資家から潤沢な資金を集められていることから、今後は成長が期待されています。
Fantomの特徴
ここでは、Fantomの特徴について解説していきます。
Fantom主に以下の特徴があり、今後プロジェクト全体としての盛り上がりが期待されています。
- 「Lachesis(ラケシス)」と呼ばれる独自のPoSコンセンサスアルゴリズムを利用
- ブロックチェーンのトリレンマを解消
- 高い処理能力と手数料の低さを実現
- DAGを利用
- Solidityに対応
- EVMに対応
- Metamaskに対応
Fantomでは、Lachesisと呼ばれる独自のコンセンサスアルゴリズムを利用しています。
LachesisはPoSを用いているためネットワークの電力効率がよく、高い処理能力と手数料の安さの実現させました。
また、Lachesisを利用することで、ブロックチェーンのトリレンマの問題を解消し、「セキュリティ」、「スケーラビリティ」、「分散化」の3つ全てを実現可能にしました。
※ブロックチェーンのトリレンマとは、セキュリティ、スケーラビリティ、分散化を全て満たすことはできず、3つのうち2つしか満たすことができないと言われていた問題です。
他にも、DAGを利用していることでネットワークとしての拡張性が優れていることや、Ethereumで利用されているプログラミング言語であるSolidityやEVM(Ethereum Virtual Machine)に対応していることから、既存のスマートコントラクトプラットフォーム開発者がFantomに参入しやすいといった特徴もあります。
利用者の多い暗号資産ウォレットであるMetamaskに対応していることから、DeFiを利用するユーザーの多くは今後はFantomのネットワークに参加しやすいのではないでしょうか。
Fantomを利用して提供されているサービス
Fantomでは、以下のような代表的なDEXやレンディングサービスの他、DeFiを中心としたDappsが展開されています。
SCREAM
Beethovenx
PaintSwap
Fantomでは、他のプラットフォームで展開されているようなDEXやレンディングサービスを高速かつ安い手数料で利用することができます。
ここ最近ATH(過去最高値)を更新しているFantomでは、多くのエンジニアがDappsの開発を行なっている状況です。
また、Fantom関連のプロジェクトは「Fantom Project」から確認できますので、興味のある方はぜひ確認してみてください。
今後の見通しと発展について
Fantomについては、2022年1月13日現在では価格上昇もさることながら、開発状況も非常に好調という情報も多くみてとれます。
EthereumやAvalancheのスマートコントラクト開発言語である「Solidity」への対応や、EVMに対応している点や、プラットフォームとして高性能であることから、今後も利用者・開発者ともに増加することが予想されます。
スマートコントラクトに関連したプラットフォーム競争は激化していますが、FantomはEthereumキラーとして今後より注目視される可能性は十分にあります。