しかし今回のニュースでは、2023年までに30%の暗号資産税とデジタルルピーのCBDCを導入するとの発表がありました。
たくさんの投資家が注目するインド市場のポテンシャル
今回のインドの暗号資産税とデジタルルピーのCBDCの導入のニュースを含め、インドの暗号資産エコシステムはすでにたくさんの投資家の注目を集めています。
実際に前回の記事でもあげたa16zやCoinbase Venturesが、CoinSwitch Kuberと言われる現在80以上のトークンの取引が可能で1400万人以上のインド人が使用しているインド最大の暗号資産取引所に投資を行っていたり、他にもBainanceや大手VCがインドの取引所やプロジェクトにどんどん投資を続けています。
その理由の大前提としてインド市場のポテンシャルの高さが挙げられます。
- インターネットユーザーが日本の人口の5倍以上
- 人口の中央年齢が若い
- 中間層の購買力上昇、消費の拡大
- 一人あたりのGDPの伸び率
インドにはすでにインターネットユーザーが日本の人口の5倍以上存在しており、中国に続いての第二位で、今後まだまだ伸びる可能性があります。
また、労働力である人口の中央年齢が非常に若いことも大きなポテンシャルの一つです。
例えば、10年後アメリカと中国の人口中央年齢の平均は40歳すぎですが、インドは31歳と圧倒的に人口が若くテクノロジーに精通した人たちで占められています。
ここ数十年でインドは、世界中の多くのテックプロジェクトの開発者たちのハブになってきていることも忘れてはいけません。
またインドのミレニアル世代は、ゴールドよりデジタルゴールドと暗号資産や株式に投資する若年層が大幅に増加しており新規ユーザーの成長率が急増しています。
そのほかにもここ数年インドの生活レベル中間層の購買力が上昇、消費の拡大も著しく、貯蓄を好むインド人がより早く資金を増やそうとその購買力の一部を暗号資産投資に向けられるのではとも言われています。
インドの一人当たりのGDPはまだまだ伸びる余地がありますし、現在と同じ成長率のまま伸びた場合10年後にはインドのGDPはTOP3になっているだろうと言われています。
このようにインドには、上質で安価な労働力があるという点において圧倒的な優位性を持っているといえます。
しかしインド市場の複雑性(多宗教多言語)により、もう少し時間がかか流のではという見方もあります。
こんな大きなポテンシャルを秘めているインド市場ですので、現在すでに多くの取引所、プロジェクトが存在し、たくさんの大手VCからの資金が入っています。
ではインドにはどのような取引所があるのでしょうか。
下記で代表的な3つの取引所を挙げます。
インドの代表的な暗号資産取引所3選
- Coinbaseやa16zらから調達した「CoinSwitchKuber」
- Binance傘下の「WazirX」
- CoinbaseとPolychainから資金調達した「CoinDCX」
Coinbase やa16zらから約290億円調達した大手暗号資産取引所CoinSwitchKuber
インドの暗号資産取引所CoinSwitch Kuberは、創業は2017年でインドユーザー向けの安全でユーザーフレンドリーな暗号取引プラットフォームです。ビットコイン、イーサリアム、リップルなどの80以上の暗号通貨を最高のレートで簡単に購入でき、さまざまな支払いオプションが提供されています。
またCoinSwitch Kuberアプリは、シンプルなユーザーインターフェイスを通じてシームレスなユーザーエクスペリエンスを提供するため、インド人にとって最高の暗号通貨交換手段であるとも言えます。
発表によれば、CoinSwitch Kuberの企業評価額は2,130億円(19.1億ドル)でユニコーン企業となり、インドの暗号資産関連企業としてトップになっています。
なおCoinSwitch Kuberのユーザー数は2020年11月に100万人、2021年5月に500万人、2021年9月に1,000万人に成長していると発表されており、まだまだ勢いが止まりません。
Binance傘下のインドの大手暗号資産取引所WazirX
Binance傘下のインドの大手暗号資産取引所WazirXは、創業が2018年、また翌年の2019年11月に大手暗号資産取引所であるBinanceに買収され、2020年2月にはBinanceのプラットフォームであるBinance.comに正式統合されました。
その後4月にはBinance上でIEOを実施しています。2021年8月の時点では730万人以上のユーザーがいます。
WazirXは、P2Pの自動マッチングシステムを開発することにより、ユーザーの銀行口座を保有することなく取引の仲介を行っています。
また高速処理とも謳っており、何百万ものトランザクションを処理でき、取引量が増加した場合でもユーザーはストレスなく安心して取引をすることができます。
そして、2020年2月に取引所トークンであるWRXトークンを発行し、現在ではNFTマーケットプレイスもあり今後の将来性に期待できます。
CoinbaseとPolychain Capitalから250万ドルの資金調達した大手暗号資産取引所CoinDCX
インド大手暗号資産取引所であるCoinDCXは創業が2018年で独自の流動性集約モデルを使用して、法定通貨から暗号通貨への換金サービス、現物取引、信用取引、先物取引を提供しています。
またBinance、Huobi Global、OKEx などのグローバルな取引所と連携しており、CoinDCXのユーザーは一つのアカウントで複数の取引所での売買が可能になります。
そして、CoinDCXが、Coinbase VenturesやPolychain Capitalからも資金調達をしたことを発表しています。
インドの暗号資産市場の将来性
上記のようにインドの暗号資産市場は今後ますます盛り上がると期待されています。インドのこの人口が暗号資産マーケットに参入となると全体としてもより多くのビジネスチャンスを産みそうです。
また今回のニュースであったように暗号資産税やデジタルルビーCBDC導入により、暗号資産の取引を合法化し、インド経済をより促進化していくのではないかと思われます。
デジタルルビーの導入は、今まで銀行口座を持っておらず現金でのみの取引だった部分を今後しっかり税収など管理していくことも可能になります。
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