日本発のパブリックブロックチェーンASTARとは?
ASTARとは、異なるブロックチェーンの相互運用を実現するPolkadot上にあるレイヤー1ブロックチェーンです。
Polkadotには、パラチェーンという機能が導入されており、パラチェーンの枠を獲得したブロックチェーンプロジェクトがPolkadotのエコシステムに相互接続出来る設計になっています。
そのパラチェーンに接続するための枠(パラチェーンオークション)を世界で3番目に勝ち取ったとしてASTARネットワークが注目を浴びました。
ASTARは、日本発のパブリックブロックチェーンで日本ブロックチェーン協会(JBA)の理事を務める渡辺創太氏によって作られています。
Astarがネットワークロック額ベースでEVM系チェーン、世界トップ10に入りました。 https://t.co/J7zTjOPgjo
— 渡辺創太 Astar Founder (@Sota_Web3) March 14, 2022
シンガポールのStake Technologies Pte LtdのCEOでもある彼は、2018年頃にPolkadotについて興味を持ち2019年頃から自社でプロダクトの開発を開始しました。
現在ではPolkadotエコシステムにおいてたくさんのプロジェクトを有しており、今注目を集めているプロジェクトとなっております。
ASTARネットワークとは?
ASTARネットワークとは、異なるブロックチェーンの相互運用を実現するPolkadot上で開発されるマルチチェーンのdAppsのハブを目指すプロジェクトです。
*マルチチェーンとは、異なるdApps間で異なる暗号資産やデータ等のやり取りを行えるシステムの事を言います。
*dApps (分散型アプリケーション)はブロックチェーンを用いたサービスやゲームを提供するアプリの総称を指します。
これまで、ブロックチェーンはプロジェクトごとに互換性がなかったため、用途ごとに別々のブロックチェーンを利用しなければならず、dAppやトークンの相互運用が困難という課題がありました。
またPolkadot自体には、スマートコントラクト機能が実装されていないのでDeFiなどのプロジェクトを実行することができません。
この問題を解決するために、ASTARはPolkadotでセキュリティや相互運用性を確保しながら、EthereumのEVMやPolkadotのWeb Assenblyなどに対応したdAppsの開発が可能となるプラットフォームを提供しています。
そして、他のブロックチェーンと異ななり、ASTAR上の開発者は「Build to Earn」というシステムにより、開発をすることで報酬を得ることができます。
ASTARの特徴とトークン
ASTARの主な特徴は以下のようなものが挙げられます。
- dAppsステーキング
- Multi Virtul Machine
dAppsステーキング
上記でも述べた通り、dAppsステーキングを通して、ASTARネットワークからベーシックインカムのような形で開発者に支払いが行われるものです。
Multi Virtul Machine
ASTARは、EthereumのEVMやPolkadotのWeb Assenblyなどにも対応しておりSolidtyやink!で書かれたスマートコントラクトをデプロイできるだけでなく、polkadotやEthereumの開発ツールを利用することも可能です。
ASTARの将来性
ASTARは、2022年の1月に正式に立ち上がってすぐに大きなファンドや有名な投資家から25億の資金を調達したり、日本の大手暗号資産取引所のCoincheckから初の出資先としてASTARが選ばれたりと大きなニュースが続いています。
また2月に「Astar Boost Program」という約1億ドル(約110億円)のファンドを公表しました。
今後はDeFi(分散型金融)への流動性提供や、開発への資金提供の経済的なサポート、インセンティブプログラムの実施に資金を利用することを計画しており、世界規模でより多くのアプリケーションや資金、ユーザーをAstar Networkのエコシステムに呼び込むことが期待できそうです。
Twitterでも有益な暗号資産情報をタイムリーに発信しています。是非下記からチェックしてみてください。
有益な暗号資産情報を無料で配信。Twitterをご確認ください。