アジアTOPの富豪Binance創始者CZ氏の壮絶な過去
趙 長鵬氏(Changpeng Zhao:チャンポン・ジャオ)は、別名CZ氏と呼ばれており、中国系カナダ人です。
今では、最も影響力のある世界のリーダーTOP50に選出され、また2021年にはアジア最高の富豪で世界11位の富豪とBloombergにより報じられました。
アジアTOPに躍り出た理由として、Binance(バイナンス)の急成長が挙げられます。
Bainance は、取引高世界1位を誇る世界最大級の暗号資産取引所です。
2022年のQ1においては、中央集権取引所(CEX)の取引高の46.5%をBinanceが占めています。
これは、Binanceがドバイやバーレーンなど中東での営業許可証を取得したり、次々に新しい地域へとシェアを拡大している事やアルトコインの取り扱い数が多い事、手数料が比較的安い事でユーザーからの厚い信頼を得ている事が要因となっています。
また日本語にも対応していますので、日本人にも使いやすいです。
しかし現段階において、Binanceは日本では金融庁に登録された取引所ではなく、無許可の状態で日本居住者にサービスを提供したとして日本の金融庁から2度の警告を受けたことがあります。
日本で仮想通貨取引所として営業するには金融庁に登録して、暗号資産交換業の許可を得ることが必要になります。
CZ氏の経歴
CZ氏は、1977年に中国の江苏(こうそ)省に生まれました。両親が共に教師の一般的な家庭で育ちましたが、1987年に彼の父が「ブルジョア知識人」であるとの政治的理由から、中国追放されてしまいます。そして一家でカナダのバンクーバーへ移住しました。
10代の頃はマクドナルドやガソリンスタンドでアルバイトをし、家庭を支えるために夜も寝る間を惜しんで働いていたそうです。
大学は、カナダのモントリオールのマギル大学で計算機科学を専攻しており、大学卒業後は、東京証券取引所の下請け会社でインターンシップを経験し、取引注文をマッチングするソフトウェアを開発したり、Bloomberg Tradebookに4年間勤務し、先物取引ソフトウェアの開発を担当していました。
その後2005年に上海に移り、「ブローカー向けの最速の高頻度取引システム」で知られるフュージョン・システムズ社を設立しています。
彼が暗号資産の世界に足を踏み入れたのは、2013年のポーカー仲間である投資家の(Bobby Lee)からBTCの話に魅了された事からでした。
それを機に2013年からはBlockchain.infoで開発メンバーとして様々な暗号資産プロジェクトに携わり、2014年からの1年間OKCoin最高技術責任者を務めた素晴らしい経歴を持っています。
しかし2015年にOKCoinを辞めてしまいます。彼が1年でOKCoinを去った理由は、OKCoinの創始者である徐明星との文化や価値観の違いだと言われています。
そしてついに2017年に、イニシャルコインオファリング(ICO)で資金調達した資本1500万ドルを使って、2017年の7月にBainanceを立ち上げました。
また現在は、Binance独自のプラットフォームであるBinance Smart Chainも立ち上げ、分散型金融(DeFi)の発展にも大きく力を入れています。
2021年4月6日のBloomberg Marketsのインタビューでは、自分の資産のほぼ全てが暗号通貨であると語っており、また「個人的には、私は経済的な自由を手に入れている。大金は必要ないように生活スタイルを維持することができる。
長期的には、ロックフェラー氏など多くの起業家や創設者のように、富の大半を寄付していきたいと思う。今後は私の富の90%から最大99%を寄付することも考えている。」などと語っています。
BINANCE (バイナンス)での取引の始め方