今注目のEthereum（イーサリアム）のTHE Mergeとは？PoWとPoSの違いと今後のアップデートについても併せて解説！

今回は暗号資産関連のニュースで注目を集めているTHE Merge（ザ・マージ）について解説します。

Ethereumは今もなおアップデートを続けており、THE Mergeが完了した段階での開発完了状態は全体の半分ほどと言われています。

今後のEthereumはアップデート次第で大きく暗号資産・仮想通貨市場に大きく影響を与えていくこと間違いなしなので、今後も注目が必要です。

そんなEthereumですが、THE Mergeが今後どういった影響をもたらすのか、Ethereumがどのようにしてアップグレードされていくのかに注目していきましょう！

THE Merge（ザ・マージ）とは？

THE Mergeは、Ethereumのアップグレードの一種のことを示します。

Ethereumは、これまではBitcoinと同様にPoW（プルーフ・オブ・ワーク）と呼ばれるコンセンサスアルゴリズムを用いて、ブロックチェーンを形成してきました。

しかし、PoWはブロックチェーンを保つ上で非常に多くの電力を消費することが問題視され、近年のサステナブルを推す風潮から非常に厳しい視線を集めていました。

そこで注目を集めたのがPoS（プルーフ・オブ・ステーク）と呼ばれる仕組みを利用したブロックチェーンのコンセンサスアルゴリズムです。

PoSは、環境配慮した高性能なコンセンサスアルゴリズムで、PoWと比較すると90%以上消費電力を削減することが可能です。

また、ブロック生成時間を安定させることができ、51%攻撃と呼ばれるPoWを採用しているブロックチェーンで懸念されていたセキュリティリスクへの耐性も高くなります。

※コンセンサスアルゴリズムについては以下で解説していますので、詳しく知りたい方はこちらからご覧ください。

暗号資産の必須知識！コンセンサスアルゴリズムとは？PoWとPoSの違いについても解説！

これまで、多くのブロックチェーンプロジェクトでPoSを利用したものが登場しているものの、Ethereumへの信頼は揺るぎないものとなってきています。

今後、PoSへのアップデートが完了し、そのほかのアップデートの実装を完了した際には更なる信頼を勝ち得てる可能性が高いです。

今後のEthereumのアップデートとEthereum2.0

Ethereumでは、PoSの実装が完了以降のステージはEthereum2.0と呼ばれており、ブロックチェーンとしての性能アップが期待されています。

現状、多くの「Ethereum Killers（イーサリアム・キラー）」と呼ばれる高性能ブロックチェーンと比較され、性能面で劣ってしまっているEthereumですが、今後の開発には多くの投資家や開発者・ユーザーが期待しています。

THE Mergeの実際のアップデート日時については、2022/08/15現時点では2022/09/15〜16頃と報告されており、Ethereumにとって歴史的な瞬間になることは間違いありません。

EthereumにはTHE Mergeの他にも以下のアップデートが予定されており、THE Mergeへのアップデートが完了した段階でのEthereumの開発状況は全体の50%程とされています。

THE Surge

シャーディング・ロールアップの実装により、スケーラビリティの問題を改善する

現時点での導入見込みは2023年予定

THE Verge

マークルツリーと呼ばれる技術を実装することで、ノードサイズを縮小し、証明を効率化する

THE Purge

一部、過去のデータを縮小し、ブロックチェーン検証プロセスを効率化する

1秒間に10万件のトランザクションを処理できるまでに処理速度が高まる予定

THE Splurge

全体的なアップデートの改善

EthereumのアップデートがTHE Splurgeまで完了することで、これまで多くのブロックチェーンが抱えていた問題のほとんどが解決されると考えられます。

そのため、現在も多くの投資家・開発者・ユーザーはEthereumが安定して大衆が利用できることに期待しています。

まとめ

ここまで、THE MergeについてとPoWとPoSの違いについて、今後のEthereumアップデートについて解説してきました。

Ethereumをはじめとした、多くのブロックチェーンは現状では世界中のユーザーが利用できるだけの性能を有しているとは言えません。

しかし、今後のEthereumをはじめとしたブロックチェーンの発展と法規制の整備により、身近にブロックチェーンが利用される未来が現実味を帯びてきました。

開発完了までには、まだまだ長い時間がかかりそうですが、多くの資金・開発者が集まるEthereumには長い目で見て期待する必要がありそうです。

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